院内SEの仕事内容
病院には「院内SE」がいる
企業には社内SEがいるように、病院にも院内SEがいるってご存知でしたか?基本的な仕事内容は社内SEも院内SEも同じですが、院内SEの場合は一般的なSEにはない業務があります。病院内部の業務って外側からはなかなか見えてこないので、院内SEと聞いてもなにそれ?と思うかもしれません。そこで今回は、院内SEの仕事内容についてご紹介していきます!
院内SEの仕事
院内SEの仕事としてまず筆頭にあがるのが、電子カルテや診療報酬の請求にかかわるシステムの保守・管理です。2000年代の最初のころはまだ紙のカルテが一般的でしたが、その後は国の指針によって電子カルテの普及が進みました。電子カルテになると、患者の診療データの管理がしやすくなります。他の医療機関とカルテの共有が簡単にできるので、転院に無駄な時間をかけることもありません。大きな病院だと、患者の情報をデータ化したものから食事計画を立てていたりします。人によってはアレルギーで食べられない食材とか病気ゆえに食べられるものが限定される場合がありますよね。そのような情報をITで一元管理できると、患者にとって最良の治療方針を立てやすくなるものです。患者の健康を大きく左右する重要な情報を安全かつ適切に管理するためには、システム管理のプロである院内SEの手が必要です。とはいえ、電子カルテを扱うようなシステムを病院が独自に開発することはほぼなく、院内SEはあくまでも、もとからあるシステムの保守・管理業務がメインです。病院によっては、ホームページの企画から運営まで任されることもありますよ!
ヘルプデスク業務も院内SEの仕事
電子カルテが標準装備の時代になってから、病院はすっかりネットワーク社会になりました。病院の規模が大きくなればなるほどパソコンなどの電子機器の数は多くなり、いろんなことがシステムによって管理されます。院内システムを使う医療関係者はITの専門家ではないので、システムについてわからないことがあったりトラブルが生じたりしても自分で問題を解決できない場合があります。
そんなときに頼りになるのが院内SEです。院内SEはいわばIT関連のヘルプデスクです。院内SEは、システムに関するトラブルはもちろんのこと、パソコンやネットワークに関するトラブルなどITまわりのトラブルに関するお問い合わせ窓口の役割を担います。本来ならシステムの保守・管理に集中したところかもしれませんが、院内でITに関することといえばこの人!とばかりにみんなから頼りにされてしまうのが院内SEの特徴なんです。ITに少しでも関係あることは全部お任せされてしまうので、なんでも屋さんのような状態になる院内SEも多いようです。